不思議に思って、私は教室の扉から廊下を見た。そして、ある一人の姿が視界に飛び込んできて目を大きく見開いた。
「……え?」
瀬名、先輩?
「ちょっと莉子、あれ瀬名先輩じゃないの!?」
「え……あ、う、うん、そうだね」
「そうだねじゃないよ!……って、こっち見た!!」
壁にもたれかかりながらスマホを見ていた先輩の視線が、スッとこちらに向く。すると先輩はスマホをしまって、私たちのほうに歩み寄ってきた。
「終わった?」
私の目の前に来た先輩にそう聞かれ、ハッと我に返る。
「え、えっと……」
「……え?」
瀬名、先輩?
「ちょっと莉子、あれ瀬名先輩じゃないの!?」
「え……あ、う、うん、そうだね」
「そうだねじゃないよ!……って、こっち見た!!」
壁にもたれかかりながらスマホを見ていた先輩の視線が、スッとこちらに向く。すると先輩はスマホをしまって、私たちのほうに歩み寄ってきた。
「終わった?」
私の目の前に来た先輩にそう聞かれ、ハッと我に返る。
「え、えっと……」

