溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

「よし! 決まりね!!」






 よっぽど甘いものが食べたかったのか、紗奈ちゃんは鼻歌交じりに帰る支度を始めた。





「どこ行こっか?」




「そうだなぁ……ドーナツかパフェかケーキが食べたい気分!」





「あはは、食べたいものいっぱいだね」





「あたしの体が糖分を求めてるの!」





 と手を握りしめて語る紗奈ちゃんに、くすくす笑いながら、二人で教室を出ようと立ち上がる。




 そのとき、違和感に気づいた。





「なんか外、騒がしくない?」





 どうやら紗奈ちゃんも同じことに気づいたらしく、二人で目を合わせる。





「そうだね。何かあったのかな?」





 なんだか、やけに廊下が騒がしいような?