溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

 引き止めようとする紗奈ちゃんの声も聞かず、理科室の方向へと走り出した。これ以上あそこにいたら、みっともなく泣いてしまいそうだったから。





 少しでも湊先輩の力になりたいって思ったけど、私なんて必要なかったんだ。そうだよね……。私、鈍臭いし、きっとなんの戦力にもならないよね。湊先輩を応援したいって気持ちがどれだけ強くたって、先輩に拒否されたんじゃ、なんにも言えない。





「……あーあ、あれ絶対誤解させたぞ、お前。莉子ちゃんかわいそ」



「……は? 何がだよ」




 そんな湊先輩と朝日先輩の声が聞こえるはずもなく、私は先輩たちが見えなくなった場所で、堪えていた涙を静かに流した。


































 その日の午前の授業は、ずっと上の空だった。