引き止めようとする紗奈ちゃんの声も聞かず、理科室の方向へと走り出した。これ以上あそこにいたら、みっともなく泣いてしまいそうだったから。
少しでも湊先輩の力になりたいって思ったけど、私なんて必要なかったんだ。そうだよね……。私、鈍臭いし、きっとなんの戦力にもならないよね。湊先輩を応援したいって気持ちがどれだけ強くたって、先輩に拒否されたんじゃ、なんにも言えない。
「……あーあ、あれ絶対誤解させたぞ、お前。莉子ちゃんかわいそ」
「……は? 何がだよ」
そんな湊先輩と朝日先輩の声が聞こえるはずもなく、私は先輩たちが見えなくなった場所で、堪えていた涙を静かに流した。
その日の午前の授業は、ずっと上の空だった。
少しでも湊先輩の力になりたいって思ったけど、私なんて必要なかったんだ。そうだよね……。私、鈍臭いし、きっとなんの戦力にもならないよね。湊先輩を応援したいって気持ちがどれだけ強くたって、先輩に拒否されたんじゃ、なんにも言えない。
「……あーあ、あれ絶対誤解させたぞ、お前。莉子ちゃんかわいそ」
「……は? 何がだよ」
そんな湊先輩と朝日先輩の声が聞こえるはずもなく、私は先輩たちが見えなくなった場所で、堪えていた涙を静かに流した。
その日の午前の授業は、ずっと上の空だった。

