溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

 スッと涙を拭いて、まっすぐ湊先輩を見つめる。





「きっと湊先輩はたくさん苦しんできたと思うので、私が言える立場じゃないですけど……。親子の形は人それぞれですもんね」






 たとえ、湊先輩がどう思っていたって、私は……。







「湊先輩を産んでくれた人ですから、こんな母親だなんて思いません」






 ……むしろ、感謝したい。湊先輩っていう人を、この世に生かしてくれて。どんな人であろうと軽蔑するわけがない。





 湊先輩は、くしゃっとした笑顔で笑った。






「……うん。莉子は……そう言ってくれるんじゃないかって、心のどこかで思ってた。莉子を好きになって、本当によかった」




「……」






 そう言って、私の頬に自分の手を添えた湊先輩。