でも、本当は会いたくてたまらなくて、湊先輩に名前を呼んでほしくて仕方がなかった。いつもの優しい声に。『莉子』って。私だけを、見ていてほしかった。
「この前、先輩が、あの人といるところを見て……」
「この前? あの人って……」
「テスト最終日です。デートがなくなって……」
私の言葉に、なぜか湊先輩は納得したような表情を浮かべる。
「……莉子、あの人が誰だかわかってる?」
「……先輩、の……彼女……」
改めて口に出すと、胸がぎゅっと痛んだ。言葉にしたら、本当に認めてしまったみたいで……。苦しくて、たまらない。
だって、あんな大人っぽくてきれいな人に、私なんかが敵うわけがない。頭では、そうわかっているのに、心がそれを拒んでいる。
「この前、先輩が、あの人といるところを見て……」
「この前? あの人って……」
「テスト最終日です。デートがなくなって……」
私の言葉に、なぜか湊先輩は納得したような表情を浮かべる。
「……莉子、あの人が誰だかわかってる?」
「……先輩、の……彼女……」
改めて口に出すと、胸がぎゅっと痛んだ。言葉にしたら、本当に認めてしまったみたいで……。苦しくて、たまらない。
だって、あんな大人っぽくてきれいな人に、私なんかが敵うわけがない。頭では、そうわかっているのに、心がそれを拒んでいる。

