溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

「……いや、心当たりがない」






 途方に暮れてしまって、頭をガシガシとかいた。富里が、そこまで頑なに隠す理由がわからない。莉子に口止めされてる? この二日で、いったい俺は何をした?






 ……いや、待てよ。まさか、単純に俺に会いたくないだけ? でも、会いたくない理由って? もしかして……。他に、好きな男ができた、とか? 莉子は優しいから、俺に会うのが気まずくて……。





 ダメだ、やめよう。嫌な方向にばかり考えてしまって、抜け出せなくなりそうだ。






「本人に聞くしかない……か」






 俺は一人決心をして、誰にも聞こえないような声で呟いた。