ドアにもたれかかるように、ズルズルとその場に座り込んだ。
私、今日告白しようと思っていたのに。本当は、緊張で昨日もよく眠れなかった。湊先輩にちゃんと伝わるように、告白の言葉もたくさん考えて、必死に悩んで、それなのに……。伝えることすらできずに、失恋しちゃったの?
「湊先輩……」
無意識に、その名を口にしていた。さっきの光景を思い出して、我慢していた涙が溢れ出す。今頃湊先輩は、あの女の人といるんだ。
とってもきれいな人だった。私とは違って、美人で、大人っぽくて、湊先輩に釣り合うような人だった。お似合いだって、思っちゃったっ……。
「心臓が、潰れちゃいそう……」
ズキズキと痛んで仕方がない胸を押さえ、声を押し殺して泣いた。

