溺愛120%の恋♡~クールな生徒会長は私だけにとびきり甘い~(野いちごジュニア文庫版)

「……ごめん紗奈ちゃん、私……帰るね」






 ……泣いちゃい、そう。このままここにいたら、情けなく泣いてしまう。紗奈ちゃんに迷惑をかける前に、一刻も早くここから逃げ出したかった。






「ちょっと莉子、ほんとに誤解だよ、きっと。なんなら直接先輩に聞いてみようよ?」




「ううん……。ごめん、今日見たことは、瀬名先輩には言わないでほしい」





 真実を確かめるのが怖い……。





「ごめんね……ま、また明日!」




「ちょっ……莉子!!」






 引き止める紗奈ちゃんの声も聞かず、私は逃げるように走った。あの湊先輩が、女の人と腕を組んで歩いてた。















 一直線に家へと帰って、自分の部屋に入る。






「こんなのって、あんまりだ……」