「ちょっと待って、みんなに連絡入れる」
私を抱きしめながら、片方の手でスマホを操作し始めた湊先輩。
「みんな?」
「富里から、『莉子がいなくなった』って連絡きたんだ。朝日と三人で探してた」
連絡を入れ終わったのか、スマホをポケットに戻し、両手で強く抱きしめてきた湊先輩。
「よかった……見つかって……」
苦しいくらい抱きしめられて……。でもそれが、とても心地よかった。本当に心配してくれたんだというのが伝わって、うれしかった。
「誰に閉じ込められた?」
抱きしめたままそう聞いてくる湊先輩に、ビクリと肩が震える。
「言って。じゃないと莉子のこと、守れない」

