「いたら返事して!!」 ドンドンと、外から扉を叩く音が聞こえる。紛れもない湊先輩の声に、流れていた涙がさらに止まらなくなる。 「せ、んぱい……」 声が震えていて、うまく出ない。こんな声じゃ気づいてもらえないと思ったのに……。 「莉子?」 私の声が聞こえたのか、聞き返すような湊先輩の声がはっきりと聞こえた。 「湊、せんぱっ……助けて……っ」 喉の奥から、精いっぱい声を振り絞って助けを求める。 「ちょっと扉から離れて!」 そう言って少しの静寂が流れたあと……。 ドカンッ!!