『まさか、誘拐とか・・・』
私がこう言うと男の人は目を見開いた。
「んなわけねーだろ!そんなことしねーわ!」
だ、だよねー・・・。
──ズキッ
痛いっ・・・!
でも我慢だ。
「んで、行くの?行かないの?」
ここまでしてくれたし…
『着いてきます…』
行くことにしよう。
『あのーいつまで歩くんですか?』
「んー?あともうちょっとだよー」
『はぁ。』
なんかよくわからない人だなぁ。
もうあの公園から10分くらいあるいてるけど…
傷が痛む…早く着かないかな…?
それから5分くらい歩いたところで
「着いたぞ」
え・・・?
ここ倉庫だよ?
『あのーなんで、倉庫?』
意味がわからない。
居場所が倉庫って…なんか変な人だなぁ。
「まあ、入ってみればわかるよ」
はい?とりあえず入ってみよう。
