懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

「なんて酒が入った勢いからか熱く語ってしまったな」

結斗さんが、クッと口角を上げて笑った。

「素敵な夢を聞けて私は嬉しかったですよ」

「そうか? 蜜葉の前だと素直に自分を曝け出せる。そしてあれこれと話を聞いてもらいたくなる。蜜葉はきっと聞き上手なんだな」

「そうですかね?」

「ああ。俺にとって蜜葉はかけがえのない存在だ」

そんな言葉と共に結斗さんが私のおでこにキスをした。そして再び視線が絡まれば、向けられた情熱的なまなざしに胸が高揚して心なしか頰が桜色に染まっていく。

「なぁ、蜜葉?」

「なんでしょう?」

「今度うちの母に会ってくれないか?」

「え?」

まさかの結斗さんの提案に驚き、私は目を大きく見開く。

「蜜葉は俺にとって大切な人だから母に紹介したいんだ」

結斗さんが柔らかな笑みを浮かべながら、私の頰を撫でてそう言った。

結斗さんがそんな風に思ってくれることは素直に嬉しい。

だが、ここでひとつの疑問が浮かんだ。

なぜ「両親」ではなく「母」に会ってほしいと言ったんだろうか。