懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

俺に隠していることでもあるのか?

結斗さんに言われたその言葉が頭の中でループし続け、そのうちに沸き上がってきたなんとも言えない負の感情だった。

「……隠していることがあるのは結斗さんの方じゃないんですか?」

気がつけば、私はそんなことを口にしていた。

「み、つは……?」

「結斗さん、婚約者がいるんですよね?」

「どうしてそれを?」

明らかに動揺した結斗さんを見てすべてを悟った気がした。

「……やっぱり」

「蜜葉、ちゃんと話をさせ……」

「聞きたくないです。もうこれ以上私の気持ちを振り回さないでください!」

私に触れようとした結斗さんの手を払い除けて、気づけば私はその場から走り出していた。