***
「今日はありがとう。しかも送ってまでもらって」
「いやいや、俺も久しぶりにうまい焼き鳥が食えて大満足。俺の家もこっち方面だからついでに送ってやるよ。いくら芹澤といえども夜道に女ひとりは危ないからな」
「芹澤といえどもって、失礼ね」
「つい本音が出ちまったな」
時刻は二十二時過ぎ。なんだかんだいって優しい笹原がアパートまで送ってくれると言い出して、一緒に歩いていた。
美味しい焼き鳥と笹原の優しさに触れて、少し元気を取り戻せた気がする。結斗さんの件は、一度冷静になってこれからどうするか考えよう、そんな風に思っていた。
「私のアパートあそこだから。ここでいいよ。ありが……」
次の瞬間、目に飛び込んできたその光景に言葉を失って、思わず足が止まる。私の目に飛び込んできたのは、アパート前に停まった白い高級車で、慌てて遠目からナンバーを確認した。
……間違いない、あれは結斗さんの車だ。
どうしてここに? そんな想いが頭を巡る。
「芹澤、行くぞ?」
異変を感じ取った笹原がそう言って、私の腕を引こうとする。
「えっと、その……」
頭が混乱してうまい言葉が見つからない。
「蜜葉!」
と、聞き慣れたその声が前方から響き心臓がドクンッと跳ねた。
「今日はありがとう。しかも送ってまでもらって」
「いやいや、俺も久しぶりにうまい焼き鳥が食えて大満足。俺の家もこっち方面だからついでに送ってやるよ。いくら芹澤といえども夜道に女ひとりは危ないからな」
「芹澤といえどもって、失礼ね」
「つい本音が出ちまったな」
時刻は二十二時過ぎ。なんだかんだいって優しい笹原がアパートまで送ってくれると言い出して、一緒に歩いていた。
美味しい焼き鳥と笹原の優しさに触れて、少し元気を取り戻せた気がする。結斗さんの件は、一度冷静になってこれからどうするか考えよう、そんな風に思っていた。
「私のアパートあそこだから。ここでいいよ。ありが……」
次の瞬間、目に飛び込んできたその光景に言葉を失って、思わず足が止まる。私の目に飛び込んできたのは、アパート前に停まった白い高級車で、慌てて遠目からナンバーを確認した。
……間違いない、あれは結斗さんの車だ。
どうしてここに? そんな想いが頭を巡る。
「芹澤、行くぞ?」
異変を感じ取った笹原がそう言って、私の腕を引こうとする。
「えっと、その……」
頭が混乱してうまい言葉が見つからない。
「蜜葉!」
と、聞き慣れたその声が前方から響き心臓がドクンッと跳ねた。

