懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

元気がない私を励ますために、ご飯に誘ってくれたらしい。気配り上手な笹原らしいと思った。

「ありがとうね」

「いいや。これは一個貸しだから。これからは俺の右腕として馬車馬のように働いてもらうから」

「え?」

「なんて冗談だよ。同期としてほおっておけなかただけ。まぁ、芹澤が元気なくて潮らしいとか気持ち悪いしな」

「そういうこと言わなければ、笹原はいい男なのにね。残念な人」

「そういう飴と鞭を使い分けるところも俺の魅力のひとつだろうよ」

「はいはい。そうですね」

きっと笹原なりの励まし方なんだと思った。あのまま家に帰っていたら、私はきっと部屋に篭って号泣していたと思う。だから、誘ってくれた笹原の優しさに感謝の気持ちが募っていった。