懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

「昼から外回り一緒に頼むな」

「はい、こちらこそ」

「成瀬さんと山川さんには生産者のところに交渉に行ってもらってるから。そのまま直帰してもらう」

「はい」

「俺らは内装のデザインの打ち合わせに行ってそこから雑誌の編集の打ち合わせに向かうから少しハードだな」

十名からなる新プロジェクトのメンバー。それぞれに受け持ちが多くてフル回転の毎日だ。世界的に有名なイタリアンシェフであるアレッサ・ジョバンニ氏の日本初出店のお店を手がける大役を任された我がチーム。

細部までこだわりを見せるジョバンニ氏の要求にどこまで応えられるか、また期待以上のものを用意できるかは私たちの腕にかかっていた。なので、今回のチームはあらゆる部署から人材を集めて各方面にアプローチをしていく形を取っている。

「そろそろ会社を出た方がいいよね?」

「そうだな。行くか」

慌ただしく資料を片付けて打ち合わせ室を出て笹原と共にエレベーターに乗り込んだ。

そしてメインエントランスへと向かったそのとき。