懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

週明け、いつもなら憂鬱な月曜日の朝だが、旅行のことがあるので、気持ちが高揚していた。
干物女だった私の生活がガラリと変わり、幸せに満ちている。だけど、そんな浮かれ気味の私の前に嵐は突然やってきた。


「蜜葉に言うかすごい迷ったんだけどさ……」

「ん?」

その日の昼休み。気まずげにそう言い出した茜。これはどうしたものかと箸を止めて茜の話を続きを待つ。

「二、三日前にね、秘書室の女子社員が話しているのを偶然聞いちゃったんだけど」

「聞いたって何を?」

「副社長に婚約話が持ち上がってるって話。取引き先のお嬢様らしいよ」

辺りをキョロキョロと見て誰もいないことを確認すると、茜がそんなことを耳打ちしてきた。

「え?」

茜の話を聞いて一瞬、思考回路が停止する。

「その顔はやっぱり知らなかったんだよね。結構、社内で噂になってるから、一応蜜葉にも話しておいた方がいいかと思ったの」

「そっか。……ありがとう」

「蜜葉、副社長とはうまくいってるんだよね?」

「……うん。そのつもりでいたけれど」

最近お互い忙しくてあまり会えずにはいたが、会った時には今までと変わることなく愛情表現してくれるし、来月には一緒に温泉旅行に行くことになっている。連絡だって毎日のようにくれる。