懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

まさかの私の鉄板オーダーとまったく同じメニューを頼んだことに驚き、思わず彼の方を見る。

「……っ⁉︎」

と、目に飛び込んできたその人物を見て目を大きく見開いた。そこにいたのは私が知っている人物によく似ていたから。

でも、彼みたいな人がこういう大衆店に来る訳がない。きっと他人の空似だ。

だって、彼みたいなセレブはいつも高級レストランとかケータリングとか、そういう食事をしていそうなイメージだ。

そうだよ、まさかここで会うはずがな……

「……あれ? 君は確か企画室の……芹澤さんじゃないか?」

「……っ⁉︎」

チラチラと彼の方を見ていたら、バチッと宙で視線が交わった。そして彼は驚いたように目を見開き、私の名を口にしたのだ。