懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

それから数週間が過ぎようとしていた。一方的に連絡を絶って最初の頃は、結斗さんから何度か着信があったが、今は連絡も来なくなった。

そんな状況に虚しさを感じるのは、なにかが起こることを期待していたからだろうか。

いや、なにかが起こるわけがないのだ。手放したのは私自身。きっと今頃、結斗さんは見合い相手とうまくやっているはず。

たまに春日井さんがここを訪ねてきて、身の回りのことをやってくれているが、きっとそれは結斗さんのお父さんが私の行動を見張らせているんだと思っている。

身を隠しながら、外部とのコンタクトをほぼシャットアウトとしたこの空間で生きていると、どんどん無気力になっていって、自分がダメ人間になっていく気がする。

それではいけない、と最近は少しだけ外に出るようにしているが、欲というものがまったく沸いてこない。

最近は食欲もなく、体調もあまりいいとは言えない。すべては精神的なものだと思っている。

だけど、もうじきここでの生活を終えて、新天地である仙台に行けば、なにかが変わるのだろうか。

ふとそんなことを考えながら、部屋のテラスからぼんやりと青い空を見上げていた。