懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

「いただきます」

欲求のままに一口オムナポリを頰張った。まさに至福の時だ。

「蜜葉ちゃんは、いつも笑顔で幸せそうな顔をして食べてくれるから作りがいがあるよ」

「だって、マスターの作ってくれるオムナポリは本当に絶品だから。幸せな気持ちになるし明日からまた仕事頑張ろうって思えるんです」

「それは嬉しいかぎりだな」

ここに来るとマスターに近況報告をしたり、時には相談に乗ってもらっている。私にとってマスターは第二のお父さん的な存在だ。

「最近、恋の方はどうなの?」

そんなマスターから直球な質問が飛んだ。

「うーん、恋がしたいなっては思うんですけど……なかなか。今日も茜に合コンに誘われたんですけど気が乗らなくて断ったんですよね。人見知りだから合コンとか苦手で」

「まぁ、無理して探してもな。焦らず、ゆっくりでいいんじゃないか? 蜜葉ちゃんは素直で明るくていい子だから。いつか心の底から好きな人に出会えると思うよ」

今日も人生相談に乗ってもらいつつ励ましてもらって、大好物を食べて笑顔と元気を貰って大満足だ。

携帯のディスプレイに目をやれば、時刻は十九時半を回っていた。あれだこれだとマスターと話をしているうちにあっと言う間に時間が過ぎていたらしい。