懐妊一夜~赤ちゃんを宿したら極上御曹司の盲愛が止まりません~

「結斗は大切な跡取りだ。彩瀬家に相応しい女性と家庭を築いてほしいと思っている。それなのに結斗ときたら見合い話を断り、君のようななんのメリットもない女にうつつを抜かしているとなれば、親として見過ごすわけにはいかないのだよ」

「……」

ストレートな言葉が胸をえぐる。反対されるのは最初から分かっていたけれど、やはり心が痛んだ。

「見合い相手の方は、才色兼備で素晴らしい女性だ。なにより彼女のお父さんは、うちが開拓したい東南アジア地域に大きなコネクションを持っている。彼女との結婚はこれから会社を担う結斗にとってとても重要なものだ。だから結斗の邪魔はしないでもらいたい」

確かに私と一緒にいてもなんのメリットもない。いやむしろ、マイナスなのかもしれない。結斗さんのお父さんが言うようにお見合い相手といた方が結斗さんの未来は盤石で、結斗さんの夢も実現できるだろう。

私が結斗さんと一緒にいたら迷惑でしかない。

分かってる。
痛いくらいに分かっているのに。