声を聞いて。 上



自宅の最寄り駅につき
自転車置き場に向かう中



「.........な」


「....るな」


「留奈ーー!!!」




誰かが呼んでる?


声がだんだん近づき
誰かがわかり、振り向くと
幼馴染みの 陸の姿があった



幼馴染みの法華 陸(ほっか りく)は
頭が良く、スポーツができ
爽やかな男の子。
小さな頃から家が隣同士だから
本当毎日顔を会わせる



陸「今日一緒に帰ろー?って約束してたじゃん。なんで先に行ったの?俺、門で待ってたんだけど?」


少し怒り気味だ





私は約束を忘れてしまっていた

進路のことで頭がいっぱいだったのだ





留奈「ごめん!かわりに1つお願い聞くから今日のは許して?」



私達のお決まり。
相手が怒ったら、だいたい
1つお願いを聞く




陸「もーほんと頼むよ。同じ学校なのに」



留奈「ごめんってば!」





陸は渋々わかってくれた


今回はなんのお菓子かな?
アイスかな?



だいたい、いつもお互い
食べ物をお願いするのが多かった



すると今回は予想外の
要求がかえってくる