声を聞いて。 上


そして、体育祭当日を迎えた。
天気は雲ひとつない青空で
逆に雲が少しぐらいあっても
いいんじゃないかな?とも思うぐらい。





私達は体育着に
クラスカラーのハチマキをつけた。
私は今日は結と一緒に2つに結びをして
ハチマキを頭にまく。
リボンを前の方にもってきて
耳の少し上辺りにリボンをもってきた。


結と2人で何度か写真を撮って
グラウンドに出た。

外に出ると
組ごとに分かれて、整列をする。



列に並ぼうと向かっている時
いきなり腕を掴まれて
振り向くと

留奈「りく!おはよ。」


陸「おはよ!今日は珍しい髪型だね。」


留奈「そーなの!結とお揃いなんだー!」


陸「いいね!留奈、今日は俺のことちゃんと見ててね?」


留奈「あっうん、わかったよ!」




そう言うと陸も自分のクラスに
行ってしまった。



結「留奈!今日はちゃんと陸くんのこと
見ないとね!笑」


それを聞いていた結が
ニヤニヤしながらつっついてきた。








「宣誓!...僕達、私達...」



選手宣誓が終わり、ラジオ体操をして
いよいよ体育祭が始まった