「あれ〜?黙っちゃうってことは、図星だったってことで大丈夫??」
「お前…。」

少しずつ…でも、一歩一歩確実に、影石愛に詰め寄る。

「な、何よ。」
「全部、お前だったのか…?」
「ええ、ちょっと、何のことぉ?私に言いたいことって、それ?」
「そうだ。」

いや、本当は違う。本当は、俺と昔付き合っていたことを、彼女に話したのかどうかだけを聞こうと思っていた。
しかし、今となってはそんなことを聞く必要は無い。きっと、その答えはYESであるし、その時にありもしないことを言って、彼女を傷つけたのだろう。

「許せない。」
「何が?」
「ここまで来て、まだとぼける気かよ?…彼女と俺の中を引き裂こうとしたのも、写真をばら撒いたのも、全部…!全部お前の仕業だったんだろ!!」

身体が熱い。動いていないのに、息切れを感じる。
こんなに感情が高ぶるのは久しぶりだ。