「これをばら撒かれたくないなら、せいぜい教室では私とお友達ごっこをすることね。」
「そんな…。どうして…、こんなことするなんて酷いよ。私、愛ちゃんに何もしてな──」
「うるさい。静かにしてよね。そろそろ蛍貴がここへ来るんだから。」

えっ…?佐倉くんが、ここへ…?

「安心して。この写真を見せるわけじゃないから。」

そう言うと影石愛は、写真をポケットの中にしまった。

「ただ、私が言っただけじゃ、あんたが蛍貴から離れないだろうから、確実に離れさせようと思って。」

影石愛は、ニヤッと笑った。そして、次の瞬間──

「キャーーーーー!!!」

大声で叫んだ。