「なあ、真島も俺達が1位だと思うよな!?」
「知らない。」
「かー!お前はいつも感情がねぇなあ!」

真島くんと本田くんは、最近、よく話すようになったみだいだが、タイプが全く違うからなのか、傍から見ていると、あまり仲が良さそうには見えない。しかし、本田くんは真島くんのことをそれなりに気に入ったらしく、何かと話しかけている。

「まあ、本田と湖川陽芽は、俺から見ても仲が良さそうにみえるからな。1位だと言われても不思議ではない。」
「やっぱ!?やっぱそう思う??さすが真島!」

本田くんが、拍手をする。

「本田懸!」

突然、先生が本田くんの名前を読んだ。

「何スか?あ、もしかしてやっぱり俺らのペアが1位っスか!?」
「そうじゃない。」
「あ?だったら何スか?」
「少し私語が多い。それに、プラスして、声が大きい。静かに喋るか黙るか、どちらかにしなさい。」

静かに話すのは良いのか。
意外と緩いなと思ったが、先生が注意すると、本田くんは、不機嫌そうな顔をした。

「はぁ〜い。」

そう言っているが、きっとやめないのだろうと思う。