護衛に新選組から30名加わることが決まり、編成会議が終わった


葵と一葵が退室し、近藤らが幕府の者に挨拶をしていた


「其方達も気をつけろ?
先ほどの2人…
特に葵様の気に障れば終わりだ
葵様は自分の家族も殺した
見ただろう?表情を変えず、何を考えているやら…恐ろしい」


近藤らが返答に困る

山南がメガネを整え質問した


「深紅…とは?」


「彼らは、粛正を仕事としている
以前は、姿を見せず
粛正現場は、いつも一面血の海
それ故、深紅と呼ばれていた
一葵様は刀を持っておらぬ
だから、深紅は葵様だ」


「深紅が葵様だというのは、推測ということですか?」

「いや…先ほども言ったが
葵様は家族を殺した
人前で…
それを機に表立つようになったのだ」