翌日 


「遅いですねぇ」


葵が来るのを近藤の部屋で待つ、沖田がこの台詞を何度も呟く


「用事が出来たんじゃないか?」

「そうかもしれませんね…」



「近藤さん」

「どうぞ」

近藤の部屋を訪れたのは、山南


「土方君を見かけませんでしたか?」

「歳なら、朝から出掛けているよ」


「近藤さん葵さんをお連れしました」

平隊士が部屋の外から声を掛ける


「どうぞ」

「失礼します」


葵が一礼し、部屋に入る


「昨日は、ご苦労だったね
さぁ、座りなさい」

「はい」

葵が座ると近藤が微笑んだ

「よかった 怪我はないね
総司が葵が遅いと何度も言うから
怪我をしたのかと心配したんだ」