梅が満開になり

昼間は、暖かい日が続いていた



「葵?」

「あら?奈津さんお久しぶりです」


ぱっと見で葵と認識出来なかったのは、男装で刀を腰にさしている
凛々しい姿だったから


「私、仕事中なので失礼します」

葵を引き留める

「まって!仕事って何!?
危ないんじゃないの?
どうして葵が刀なんて持ってるの!」

「だから、仕事中なので」

「だめ!行っちゃダメ!!!」

「邪魔しないで下さい」

行こうとする葵の前に立ちはだかる

「新選組に頼もう!!」

「…私は、刀を振れます
あ… 」

新選組と聞き、少し動揺している間に見失った

遠くを見る葵に
申し訳ないような、ホッとしたような視線を送る

「きゃぁーーーーー!!!」


反対側から悲鳴が聞こえ
葵が走り出す


駆けつけた先に新選組が乱闘していた

「永倉さん!斬ってはいけません!
峰打ちで捕らえて下さい」

「わかってるよ!!!」