空仰げば、遠くにキミ。【完】




「でも、おれからしたら、ずっと部活頑張ってる武藤さんのが尊敬するよ」



それに、おれは逆にあんな風に棒高跳びのセンスないと思うし、と付け加えた。



「おれ、本当はバレーやりたくて今の高校選んだんだ。そこそこ強いけど、1年からレギュラーで出れそうだったし。でも、やっぱり怪我のこともあって医者や親には反対されて」



古泉くんは残っていたボールを使って、トスをして見せた。


糸でもくっついてるのではないだろうか、と思うくらい、手からボールが吸い込まれては離れていく。