そう言って、天咲をソファへ誘導した。
そして真ん中にどかっと座り、俺は膝を叩く。

天咲「…本気?」
「俺はいつだって真剣だよ」
天咲「ねぇ笑真顔で言うことじゃないから笑」

そう言いながらも、俺の膝に乗ってくれる天咲の腰に手を回した。
俺は体格が大きいから、女の子では高い方の天咲もすっぽり収まる。

天咲「恥ずかしい」
「じゃあこっち向く?」
天咲「それはもっと恥ずかしい」
「ふは、わがまま」
天咲「でも流星とこうやってまったりするの、嬉しい」
「可愛いこと言うじゃん」
天咲「女子力磨いてるからね、拓実と」
「…こないだの愛人発言まだ許したわけじゃないからな」
天咲「ごめんて。あれはさすがに反省した」
「自分の体だけは大事にしろよ」
天咲「大丈夫だよ。自分の体だから自分が使いたい時に使いたいように使う」
「…絶対だぞ」
天咲「みんなが心配するから?」
「…俺が嫌なの」
天咲「あ、嫉妬深いとこ出ちゃってる」
「うるさい」

まったりした時が流れる。あぁ、幸せだと思った。

天咲「…あ、てか牛乳買いに行った方がいいかな」
「それもそうだな、赤井さんとか明日使うかもだし」
天咲「今から買いに行く?」
「よし行こう!」

そうして、上着と財布だけ持って近くのコンビニへ向かい、牛乳を買う。










そんなこと、しなければよかった。