バンッバンッ____
銃声音の先に、真ん中の的付近に穴が開いた。

天咲「…すごい」
「天咲もできるようになるんだよ。ほら構えて」

俺の教えた通り、構えてみる天咲。
フォームは様になっている。

「じゃあ、自分のタイミングで引き金引いてみて」

カチャッバンッ____

天咲「…わぁ、」
「ふふ、びっくりした?」
天咲「びっくりしたけど、楽しい」
「本当に?笑 やっぱり才能あるね天咲は」

そう言い、彼女の背後から彼女に手を回し、再び構えさせた。

「狙う位置は、当てたい場所の少し上。
撃つ時ぶれないようにしっかり両手で支えて…
引いて」

バンッバンッ
少し左手にずれてしまったが、人間の心臓近くにヒットした。

「…天咲、上手だよ」
天咲「怖いけど、スリリングで楽しい!」
「また練習しに来よう」
天咲「うん!よろしくお願いします!」

行きよりも少しルンルンな天咲と肩を並べて帰る。
ねえ、天咲?君はなんで平常心でいられるの?
君の後ろにはいつも、