私もポケットに手を突っ込み、横を向く。
すると大地が、私の肩に肘を置く。

〈はい、OKです!〉

こうして雑誌のような家族写真の撮影を終え、家へ帰る。


_____数日後。

黄「写真届いたよー」
白「見たい見たい!」
黒「ふは、めっちゃかっけぇ」
青「え、超いいじゃん」
橙「なんか雑誌みたいやん!」

…あんたら、褒めちぎってるけど自分たちの写真だぞ。
そう思いながらも、写真を覗くと…

「…すごい」
紫「ふふ、天咲も気に入ってくれた?」

白黒写真なのに、私たちのネクタイにだけ色が施されている。

赤「また新しい家族写真が撮れたね」
桃「天咲、いいか。
これからは俺らはお前に命を預ける。
だから、お前も俺らに命を預けろ。
いいな?」
「はい」
桃「あと練習は容赦しないからね?」
「それでいい、私が女だからって手加減しないで」
橙「大丈夫、天咲は強いで」
黄「これからは10人だ。よろしくな、天咲」