「…まだ、仇を自分で討つつもりか?」
天咲「実際、今もマイクロチップを狙って私を追ってる。
みんなまで巻き込まれる必要はない。
両親だって、殺される必要なんてなかった。
間違ったことが大嫌いな真っ直ぐな人達だった。
なのにあいつらは、、、あいつらは自分たちのことで…っあぁ!」
黒「はい、確保」

黒沢は天咲を背後から抱きしめ、右手首を思いっきり捻った。
案の定、銃は床に落ちた。

紫「…もうこんな物騒なもの向けて。
先生が没収します」
天咲「…先に向けたの紫ノ宮さんじゃん」

緊張状態が一瞬にして緩和した。
この部屋に入る前に黒沢を起こし、裏から回るよう伝えておいて正解だった。
黒沢は天咲のパーカーに顔を近づける。

黒「ねえこれ俺のなんだけど」
天咲「部屋汚いから盗ってもバレないかなって」
「掃除しねぇからそうなんだよ」
天咲「…離して」
黒「やだ、天咲抱き心地いい」
天咲「何それ」

さあ、茶番はこれで終わりだ。
ゆっくりと話をしようか、天咲。