Yu Side

あの日の出来事から季節が変わり、暖かい春が訪れた。
天咲も大学へ復学することになったのだが…

白「天咲!今日1限だよね?一緒に行こ!」
青「お前チャリ通だろ」
橙「俺が車で送ったる!」
赤「じゃあ俺も一緒に乗っていこうかな」
天咲「ねえ、すぐ近くだから!」

みんなの過保護っぷりと言ったら、半年近くでこのザマだ。
肝心のリーダーはと言うと、

黄「俺も天咲と一緒に授業受けて天咲のボディーガードするわ」

…1番やばい。もうしっかりしろよお前ら笑
すると、何やら怪訝そうな顔をする光成。

緑「ねえ優、ちょっといい?」
「どした?」
緑「またあの車が止まってる。黒のワンボックス」
「まじか。特定は?」
緑「それが、持ち主はcigaretteの幹部だった」
「、!まじか」

cigarette、俺たちの同業者で手強い相手だ。
幹部たちのコードネームが全員タバコの銘柄だからそう呼ばれている。
狙いは、天咲か…?
自分の血の気が引くのを感じた。