Kento Side

それから俺たちはプロープル社に入った。
セキュリティ解除したものの、中の警備は強く、
あの時CLUBに来たような天咲を襲ったチンピラ達が俺たちを待っていた。

桃「おらぁ…!」
橙「はぁ!!!」

ドサッバタッ

次々と倒れる敵を置いて、俺たちは地下へと向かった。
しかし、骨伝導時計から聞こえる声は…

天咲「…嫌、です。はなして、!」
《痛くはしないと言っただろ?気持ちいいだけだよ?》

天咲が襲われている声がする。
そんな目には絶対に遭わせたくない。
早くしなければ、!

[…、!あなたたちは、]
「あなたは、」

目の前に、天咲が言っていた男の人だろう。
運転していた人と声が同じだった。

黄「天咲を取り返しに来ました、monochromeと申します」
[これなんか、巻き込むってのは…]
紫「天咲から聞いてます。あなたは殺さないよう指示を受けてますのでご安心を」
[…、!]

来た道を急いで戻ろうとするこの若い男性について行く。

黄「もうすぐお前のとこへ向かう。助けに来たぞ、Sky」

そう言って、あの男の行く道をたどった。

[社長、!!]
《なんだ、!!!部屋に入るな!》
[monochromeの連中が攻めてきています!]
《…なんだと、!!セキュリティは!?》
[なぜか、全てロックが解除されており起動されていません…!]