そして、このメモとは別に秘書の男に渡すメモも書いた。

“なんでこんなに、私を助けてくれるの?”

それを読んだ彼は、その手紙を燃やし灰皿に置いた。

「…書けた」
[ありがとう、めっちゃ分かりやすいやんか]
「仕事の手間省いてやったんだから、感謝しなさい」
[せやなぁ。じゃあ今日の夕飯はリクエストされたもの持ってくんで。何がええ?]
「…ハンバーグ」
[了解、ほな少しだけ席外すわ]

いい子にして待っといてや?と、灰皿の中身とメモと鉛筆を持ち外へ出ていこうとした。

その前に、サラサラとペンを動かし、私にメモを見せた。

“演技、上手やったで。











俺もあいつに仲間を殺された”