僕は精一杯の声を張り上げて叫んだ。

「…、この、この裏切り者が!!!」
黒「おい篤志、!!!」
天咲「ふふ、最年少が1番物分りいいみたいね。
ま、頑張りなさい」

そう言って、天咲は右胸に手を当てて外へ出た。
出ていく時の顔が、あまりにも清々しくて、なんだか少しせつない気持ちになる。
唖然として、立ち尽くすばかりの8人。

黄「行こう、今ならまだ間に合…
「待って!!!」
黄「なんでだよ、!!」
「…助ける方法ならある」





この時僕には、微かな勝利の兆しが見えたんだ。