「あ、なんかメッセージ……」
つぶやきながら目線の位置までスマホを下げると、連続で写真とメッセージが何件か届いた。
「何それ」
あたしのスマホを覗き込んできたあっくんが、横から勝手にアプリを開く。
「これ、富谷じゃん」
あたしからスマホを奪い取ったあっくんが、届いた写真とメッセージを眺めながらつぶやいた。
「シロ、あいつとID交換してたんだ？」
「あ、うん。一緒に撮った写真送るからって、今さっき」
「ふーん。はい」
しばらく富谷くんからのメッセージと写真をジッと見つめていたあっくんが、あたしのほうは見ずにスマホをぽいっと横から手渡してきた。
「シロさ。最近ほんと、富谷と仲良いよな」
「え、そうかな……」
「これまであんまり、男と写真撮ったり、メッセージのID交換するとかなかったじゃん」
「あ、うん……」
