あたしを撫でる、君の手が好き。


たしかに、昨日は特にあっくんが富谷くんに絡みにいっている感じだった。

でもそれも、あたしが富谷くんと仲良くなるのが嫌だった、っていうあっくんのやきもちだったんだよね。

昨日の告白のときにあっくんに言われたことを思い出すと、ちょっとにやけそうになる。


「シロちゃん、何かいいことあったの?」

「うぅん、別に。それより、富谷くん。もしかして昨日、あたしに話したいことでもあった?」

富谷くんに指摘されて、緩んだ口元を引き締める。

気を緩めないように気を付けておかないと。ちょっとしたことで昨日の放課後にあっくんとの間に起きたことを思い出してにやけてしまいそうだ。


「あぁ、そうそう。2日前、俺がシロちゃんに送ったメッセージ見た?」

「2日前って、夕方に着信くれた日のことかな?ごめんね、電話に出られなくて。それにあたし、かけ直すこともしなかったよね。ごめんなさい……」

「それはいいんだけど。亜聡が泣いてるシロちゃんのことを無理やりどこかに連れてったから、大丈夫だったのか気になっちゃって」

「心配かけてごめんね。大丈夫だったよ」

「そうなんだ。それならよかった。返信もないから、気になっちゃって」