あたしを撫でる、君の手が好き。


「どう切り出せばいいのかわからないんだけど……今言っとかないと、このままきっかけをなくしちゃいそうだから、伝えるね」

ひとつひとつの言葉をゆっくりと話す徳永さんの声から、緊張が伝わってくる。

教卓の下で、あたしは自分が告白するみたいにドキドキとしていた。


「気付いてたと思うんだけど、あたし、亜聡のことが好きなんだ。だから、これからも亜聡と話したり、できればふたりで一緒に遊びに行ったりしたい」

「うん……」

はっきりとした徳永さんの好意の伝え方に、胸の奥がチクリとする。

「だけど、亜聡はどう思ってるのかなって、ずっと気になってて……あたしに可能性があるのかってことだけでも教えてほしい」

「可能性?」

「うん。あたしが亜聡の彼女になれる可能性。このままあたしが亜聡のこと好きでいたら……そうすれば、亜聡もあたしのこと好きになってくれるのかな……」

徳永さんがそう言ったあと、また沈黙が流れる。

それが、あたしを不安にさせた。

あっくんは徳永さんの告白に揺れているのだろうか。

足元しか見えないあたしには、あっくんが今どんな顔で徳永さんに向き合っているのかがわからない。