あたしを撫でる、君の手が好き。


写真のなかでは徳永さんがあっくんに腕を絡めて嬉しそうにピースサインをしていて。それがやけに目について、あたしの心をチクチクと刺してきた。

改めて行かなくてよかったと思うし、次に誘われてもたぶん行かない。

あたしは口元に自嘲の笑みを浮かべると、返信しないままに、富谷くんからのメッセージを閉じた。

なんとなく重たい気持ちで、カバンを引きずりながら部屋へと移動する。

カバンをベッドにドスっと投げると、そのなかでまたスマホが震えていた。

また富谷くんかな。

制服のままベッドに寝転がると、カバンからスマホを探り出す。

またさっきみたいな楽しそうな写真が送られてきたら落ち込むな。

苦笑いをしながらメッセージを開いたあたしは、次の瞬間に手からスマホを取りこぼしてしまった。それが、あっくんからのメッセージだったから。