あたしを撫でる、君の手が好き。


「るみ、もう岸なんてやめなよ。さっきの岸の態度はいくらなんでも酷すぎるよ」

「ありがと、モモちゃん」

「るみと手を繋いでた富谷に嫉妬したにしても、ガキっぽすぎる。もっと他に、るみのこと傷付けないような言い方だってやり方だってあるでしょ」

「え、嫉妬?何言ってるの、モモちゃん」

あたしの代わりに怒ってくれている桃佳の言葉が、思ってもみない方向へ進み出したから驚いた。

「岸なんて、今すぐハゲる呪いにかかればいいのに!」

「モモちゃん、それは困る……」

できれば、あっくんにはハゲて欲しくない。いや、ハゲたからって嫌いになったりはしないけど。


「るみ、これを機に富谷に乗り替えたら?あいつ、ちょっとうるさいけど、岸みたいにるみのこと傷付けるようなことは言わないし」

「モモちゃん、乗り換えるって言ったって富谷くんにだって選ぶ権利はあるし……」

「何言ってるの。富谷は完全にるみのこと好きじゃん。だから岸が焦っておかしな態度に出てるんでしょ」

「いや、モモちゃん……想像力豊かだね」

「想像力じゃなくて、洞察力が鋭いの!」

勝手にどんどんと話を進めていく桃佳に、苦笑いを返す。