あたしを撫でる、君の手が好き。


「そういえば亜聡、言ってたよね。白山さんは俺のペットみたいなもんだって」

笑い声とともに聞こえてきた徳永さんの言葉は、あたしにとって悪意以外の何者でもなかった。

ひどいよ、あっくん。確かにあたしは、あっくんにとって『ペット』程度の存在なのかもしれない。

遊びの仲間に入れたくないくらい、存在意義が低いのかもしれない。

でも、みんなの前で……それも、彼女かもしれない徳永さんの前で、あたしを貶めるみたいなことを言わなくたっていいのに。

絶望の眼差しを向けるあたしを、あっくんは怒っているような冷たい目で見下ろしてきた。


「帰れよ、シロ。ハウス」

あっくんの言葉が、さらに徳永さん達の笑いを誘う。

あぁ、どうしよう。みんな見てるのに、今にも泣きそう。

唇を噛んでうつむいたとき、あっくんの手があたしの頭をくしゃりと撫でた。

すぐに離れていったけど、2週間ぶりに触れられた大好きなその手に感情が溢れそうになる。

みんなの前でひどいことを言うくせに、あたしを撫でる手は優しいから、本当に嫌になる。