あたしを撫でる、君の手が好き。


「富谷くん、あたし達はいいよ。急だし、みんなで遊んできて。ね、モモちゃん」

振り向いて同意を求めると、桃佳があたしに合わせて頷いてくれる。

あたしと桃佳の反応に、徳永さん達女子メンバーはあからさまにほっとしていた。

やっぱり、内心ではあたしや桃佳に邪魔されたくないって思ってたんだ。


「じゃぁ、また明日……」

波風が立たないうちに、桃佳と一緒にこの場を立ち去りたい。

そう思うのに、富谷くんはあたしの手をつかんだままなかなか離してくれない。


「でも、シロちゃんたちもカラオケ行こうとしてたんじゃないの?遠慮しなくていいじゃん。人数多いほうが楽しいし。な、亜聡」

「さぁ?富谷たちがいいならいいんじゃね?」

笑顔で同意を求める富谷くんに、あっくんが冷たい声でどうでも良さげに答える。

その態度を見たら、あっくんだって本音ではあたし達を……、というかたぶんあたしを、歓迎してないんだということがすぐわかる。それなのに。