あたしを撫でる、君の手が好き。


「人数は多いほうが楽しいじゃん?一緒に行こうよ」

躊躇うあたしの手を、富谷くんが遠慮なしにつかむ。

そうしてグイグイと他のメンバー達のところに引っ張っていこうとするから困った。


「ちょっと、るみ」

富谷くんに引っ張られていくあたしに、桃佳も慌てて付いてくる。


「なぁ、シロちゃんと前島さんもいいよな?」

富谷くんがにこにこ笑いながら、他のメンバーに訊ねる。

あっくん以外の男子メンバーは、あたしと桃佳が加わろうがどうでもよさそうな顔をしていたけど、女子メンバーの反応はかなり微妙だった。

あたしも桃佳も、徳永さんを含めた彼女たち4人とほぼ面識がない。

それに、彼女たちからしてみれば、男女の人数を合わせてきたグループデートのつもりだったんだろう。お互いに顔を見合わせて困っているのがわかるから、なんだかいたたまれなかった。