「……俺は中1の時も、今も迷惑だなんて思ったことないよ。 中1の時は、紗夏が言ってもいない嘘を広められるのが嫌だっただけだよ。 俺の方が紗夏に話しかけまくっていたから噂されて迷惑かけたと思って声をかけられなくなったんだよ。」 ……本当に? 成瀬くんはそんな風に思ってくれてたの? 「だから紗夏が嫌じゃないなら、俺は我慢しないで話しかけるからな。」 成瀬くんの言葉に、俯向いたまま素直に頷いた。 俯向いたままでも感じる体育館とは違う視線の矢。 でも成瀬くんはそのまま話し続けてくれた。