好きと掟の間に

あたしが落ち込んで俯いていると


和広君はそっと手を繋いでくれた。


｢気にすんなって！

ほら、早く行かないと電車来ちまうぜ？｣




そういうと

手を引っ張ってくれた。






駅のホームでも

ずっと手を繋いでくれていた。



こんな些細な幸せ

感じたこと無いよ…





シンヤの時なんかとは違う

大きくてあったかい優しさが

あたしを取り囲んでいたから…



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