「安心して。
湊斗の秘密は絶対話さない。
で、私の写真をばらまきたいなら、
ばらまいていいよ」
「…おい」
「別に転職すればいいんだし」
「…奈紗」
「あーあ、土曜の午後を無駄にした」
「……」
私は財布から
紅茶の分のお金を出してテーブルに
叩きつけた。
「じゃあね、ゲス野郎」
そのまま店を飛び出た。
……もう。
何でこんなに怒ってんだろう、私。
あんなに言わなくてもいいことなのに。
湊斗にはそういう女がいるのは知ってたし、
あいつがそういう奴って
前から分かってたのに。
何?私…
焼きもちやいてる?



