絶対何かやらかそうとしてる!
「奈紗ちゃん。
キス、してもいいかな?」
おっと、王子様モードできたかっ。
そのまま湊斗は私の前に腰を下ろしたから、
目のやり場に困って、
思わずうつむいた。
「ね…」
そして、私の頬に手が添えられる。
「今晩は帰さないよ」
湊斗の湿った髪と、
色っぽい顔がどんどん近づいてきて、
私は息をするのを忘れてた。
そして、
「ん…」
ソープの香りが手伝って、
いつにもまして
湊斗のキスに感じてしまった。
あー、ほんと、好き、これ。
絶妙な力加減と、間合いと、舌の絡め方…
もっともっとして欲しい…
それ以外は何も考えられない。



